2023年GTWCヨーロッパ第2戦ブランズハッチのレース2で2位を獲得

GTWCヨーロッパシリーズで自身初となる表彰台に

GTWCヨーロッパの2023年シリーズの第2戦ブランズハッチにおいて、ついにバレンティーノ・ロッシがこのシリーズでは初めての表彰台に立ちました。
スプリントカップにおいては、仲間のマキシマム・マルタンが予選の2列目をキープすることができました。
そして、チームが入念に作り上げてBMW M4GT3を操って最終2位でゴールを切ることができたのです。

ロッシは常に安定したレース展開をするライダーですが、首位争いというとてもプレッシャーのかかる局面でもその姿勢が崩れることなく安心してレースを見ていることができました。
特に、首位グループに入り込もうとするライバルたちの追い上げにも負けることなく、ミスをせずに全体を終えられたのが特徴的です。

また、終盤はかなりのデッドヒートとなった感も見られました。
首位グループの中でも、また首位グループに食い込もうと順位の変動も起こっている状況でした。
しかし、その終盤の中での強さを見せつけ、ミスによってポジションを奪われることもなく最後まで集中力を高い状態に保ってゴールすることができたのです。

表彰台に上るまでのレースの内容

今回のブランズハッチでは、最初からある程度良いポジションでのスタートができました。
これが大きなメリットとなり、全体を通してトップグループの中での走行を可能としています。

レースの前半はマルタンが前半を担っていました。
彼はツーリングカーや世界耐久選手権といった名だたるレースで優秀な戦績を残してきた強者で、その強さを十分に発揮し、なみいるライバルの中でも安定した走りを見せます。
前半パートでは、アウディーの2台の後ろに付けて終了しています。
その2台はサンロック・ジュニアとコムトゥユーで、やはりミスのない安定した走行を続けていました。

その後バレンティーノ・ロッシに交替すると、第2位に浮上しますが、この際にも順位の変動が生じています。
トレゾール・オレンジがアンダーカットを行って、トップに躍り出ています。
このアウディーマシンに喰いつく形でロッシが続きます。
しかし、その後BMWの32号車とマクラーレンの159号車が後ろから猛追してきます。
中盤はお互いの様子を見つつ、ポジションを狙っているレース展開となっていました。

レース終盤に差しかかると、首位グループにおいてかなり激しい展開が見られます。
ストレートでもコーナーでも仕掛けがなされ、時には順位が入れ替わる場面も見られます。
しかし、ロッシはこうしたプレッシャーを払いのけ、ミスをすることなく2番手のポジションを守り抜きます。
こうして厳しいレースとなったブランズハッチを勝ち抜くことができたのです。