ロッシがBMWのワークスドライバーに
バレンティーノ・ロッシ選手が2023シーズンのBMW Mモータースポーツのワークスドライバーに!
2022年の年末、興味深いニュースが飛び込んできました。
バレンティーノ・ロッシ選手が、2023シーズンにおいてBMW Mモータースボーツのワークスドライバーとして参加することになったというのです。
バレンティーノ・ロッシ選手といえば、2輪レース好きな人なら誰もが知っている「伝説の選手」といっても過言ではありません。
なにしろMoto GPにおいて9回もの世界チャンピオンを獲得、まさに誰にも到達できない頂点に到達した人物です。
そんな彼が2021年にMotoGPからの引退を発表していたのですが、その後4輪への転向を発表、「2輪レースの世界のレジェンドが4輪の世界でどれだけやれるのか」がモータースポーツ業界で大きな関心を集めていました。
今回のBMV Mモータースボーツへの参加は、そんな関心をさらに高めるきっかけになるでしょう。
2023年シーズンは、ロッシ選手が4輪に転向して2シーズン目となります。
最初のシーズンではアウディR8 GT3 LMS Evoi Ⅱでレースに参加しました。
BMV Mモータースボーツへの参戦は、彼の本格的な4輪レーサーとしてのキャリアをスタートさせる舞台に相応しいとも言えるでしょう。
ロッシ選手の今後の参戦予定のレースについて
では、BMW Mモータースポーツのワークスドライバーになったことで今後ロッシ選手はどんなレースに参戦することになるのでしょうか?
その全貌に関してはまだ明らかになっていませんが、まずバサースト12時間耐久レースと「Fanatec GT World Challenge Europe powered By AWS」の参戦が予定されています。
まずこれらのレースにおいて彼がどれだけ活躍できるのかが明らかになるのでしょう。
ただし、彼が参加するチーム(WRTチーム)では「彼の当初の目標はGT3プログラムのドライバーラインナップに馴染むこと」としており、まずは彼にとって未知の世界であるマシンでテストを重ねて馴染んだ上で本格的なレースに参戦していく予定になっていることを示唆しています。
ですから、今後どのレースに参戦することになるかは彼がどれだけ新しいマシンに馴染むことができるか、どれだけ手応えを得ることができるかにかかっているでしょう。
なお、ロッシ選手自身は2023年のル・マン24時間耐久レースへの参戦を希望していると語っている一方、2023年シーズンで実現するとは思っていないとも言っています。
そのためル・マン24時間耐久レースへの参戦は2024年シーズン以降になる可能性が高いですが、その点も含め、今後のロッシ選手の活躍には要注目、ということになるでしょう。