復活優勝を果たした時の名言
「MotoGPを辞めるまで、若手を破って、勝ち続けていたい。チャンピオンとしてモトGPを辞めたいんだ。」
MotoGP最強のタイトルホルダーとして君臨してきたロッシでしたが、2006年、2007年と連続でタイトルを逃しました。
そして、2008年タイトルを獲得した際に上記を発言しています。
ロッシは第11戦アメリカGPで2007年のタイトルホルダーであったケーシー・ストーナーと激しいバトルで競り勝ち、その後5連勝でタイトルを獲得しました。
ライバルだったストーナーはシーズン前半不調で、徐々に調子を上げていきランキング2位に浮上しますが、ロッシには敵いませんでした。
この年はストーナーが2007年シーズン履いていたブリヂストンをロッシも採用。
タイヤに慣れるまで出遅れ感はありましたが、第4戦中国GPでシーズン初勝利を挙げ、第5戦フランスGP、第6戦イタリアGPも勝利します。
イタリアGPはロッシの出身地。そのため、ブリヂストンのスタッフは大きなプレッシャーを感じていました。
ロッシの連勝が止まってしまったら、イタリアのロッシファンから何をいわれるかわかりません。
ロッシが負けたらスタッフはサーキットを退出するときにジャケットを脱いだほうがいいかもといっていたそうです。
このレースでロッシはポールポジションを獲得し、2位のストーナーを抑えて優勝。表彰台には多くのロッシファンがなだれ込む騒ぎになるほどでした。
タイヤが勝敗を決めた
この年はタイヤメーカーの選択が勝敗を左右したシーズンで、ブリヂストンが表彰台を独占することが多いシーズンでした。
第10戦ドイツGPはシーズン初となる表彰台独占。翌週の第11戦アメリカGPでもロッシが勝利し、ブリヂストンが表彰台を独占したことでライダーの怒りを買い、タイヤのレギュレーションに対する声が大きくなりました。
第12戦のチェコGPでもブリヂストンが表彰台を独占しました。