2輪レースに本格参戦した時のマシン「カジバ・ミト125」
デビュー時のマシン
1993年当時14歳だったロッシはカジバのプロダクションチームから、カジバ・ミト125を駆り2輪レースに本格参戦しました。
ピットレーンから100m離れた第1コーナーでクラッシュするなどあり、そのレースは9位で終わります。
1年目は浮き沈みの激しいシーズンとなりますが、最終戦ではポールポジションを獲得し、決勝では表彰台に上りました。
カジバ・ミト125の特徴
ドゥカティの916系に似たスタイルを持ち、イタリアのオートバイ設計者マッシモ・タンブリーニが設計したバイクです。
タンブリーニはMVアグスタやドゥカティなどのバイクを設計しています。
アルミツインスパーフレームと、湾曲したスイングアームを組み合わせ、マルゾッキ製の倒立フォークと、ザックス製リヤサスユニットを装備。
シート高は760mmあるので、125ccのマシンにしては高めです。
125ccの2ストエンジン、7速ミッションと原付2種とは思えない足回りが特徴です。流石レーシングマシンといえます。
低回転のトルクは不足気味、一方最高速度は180km/hを超えるため、サーキットではないとその性能を発揮するのは難しいでしょう。
当時の環境に対する性能を見越した結果、EURO2の規制をクリアしています。
ブレーキはフロントにブレンホ製ゴールドシリーズの4ポットキャリパーを採用し、フローティングディスクと組み合わせています。
リアブレーキはブレンホ製ゴールドシリーズの2ポットキャリパーとディスクブレーキで構成。125ccの割によく止まります。
フェールタンクはメンテナンスしやすいように簡単にリフトできる構造です。容量は14Lになっています。
古いマシンのため、中古市場で見つけることは難しいようですが、所有されている方は少なからずいます。
部品の一部はアプリリアRS250などと共通部分もありますが、欠品部品は個人輸入で何とかしなければならない点は大変ですね。